大会長挨拶

第14回春季大会につきまして、核医学会会員の皆様にご案内申し上げます。 前回と同様に、教育を目的といたしました大会を、平成26年4月26日(土)から4月27日(日)の2日間、秋葉原駅の近傍にあります秋葉原UDX、コンベンションホールの各会場で行います。

今回も前回と同様に最近話題になっていますPETのアミロイド・イメージングにかかわる内容を織り込んだ企画を取り入れます。 また、分子イメージング戦略会議から提言され整備されつつあります臨床研究に関するPETの整備体制について、引き続き会員の皆様にご理解いただくことを目的として、PET薬剤製造コースとPET撮像認証コースからなります「PET施設認証セミナー」を前回に引き続き開催致します。 この領域は国際的動向を踏まえて我が国も意識改革をしていく必要がある分野で、分子イメージング戦略会議では米国核医学会、欧州核医学会あるいはFDAなどの関連国際機関と毎年情報交換の場を設けて活動をしてくださっております。

大会のセミナーとしては前回と同様に、初心者・卒後研修医・看護師を対象とした「核医学基礎セミナー」、専門医試験を受験される方、およびすでに専門医資格をお持ちの方を対象とする「核医学専門医教育セミナー」、医師・歯科医師・診療放射線技師を対象とした「PET研修セミナー」、PETの臨床研究を志す方々を対象とした「PET施設認証セミナー」を行います。

「PET研修セミナー」は医師・歯科医師コースと診療放射線技師コースを設け、PET核医学認定医、PET核医学歯科認定医や核医学専門技師の資格を取得される上で必要な、法的規制・放射線防護・読影のポイントなど、PET診療に必須の基礎知識と実際上の取り扱いが解説されます。 厚生労働省が求めている「陽電子断層撮影診療に関する所定の研修」の要件に沿った形で構成されています。 なおこのPET研修セミナーは日本核医学会が主催し、日本核医学技術学会、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本診療放射線学会、日本アイソトープ協会との共催となります。

「放射性医薬品取り扱いガイドライン講習会」は主として、薬剤師、診療放射線技師の方々を対象として前回同様に今大会でも併設して行われます。 まだ講習を受けておられない方は、是非ご参加されますようお願い申し上げます。 この講習会は、日本病院薬剤師会・日本核医学学会・日本診療放射線技師会と共同主催となります。

魅力ある核医学の未来を担う方々の少しでも多くのご参加をお待ち申し上げます。

第14回日本核医学会春季大会
大会長 井上 登美夫
(横浜市立大学大学院医学研究科 放射線医学)